筋肉の基礎知識②
2019/07/26
筋(骨格筋)の構造
筋肉の基礎知識②
皆さん、こんにちは!心楽スタッフの近藤です
梅雨が明け、本格的に夏がやってきますね
今年の夏も暑くなりそうです (;´Д`)
皆さん、水分をしっかりとって、熱中症に気をつけてくださいね
さて、今回は前回に続き、筋肉のお勉強です(前回の記事はこちら)。
人体を動かす骨格筋は、何層にもわたる複雑な構造をもっています。
骨格筋は筋繊維という細胞が集合して構成されています。そして、その細胞同士を接着させる結合組織を筋膜といいます。
この筋膜が骨格筋の内外を覆っており、結合組織の間を血管や神経が通っています。
筋繊維は筋内膜に埋もれて束となり、筋束となります。
この筋束は太くなると皮膚の上からでも浮き出て見えることがあります。
筋束はさらに、筋周膜に埋もれて束となり、筋全体が形成されます。
この筋全体を包む結合組織を筋上膜といったり、筋膜といったりします。
さらに細かく見ると筋繊維は、筋原線維というとても小さな繊維が束になっていることで構成されています。
この筋原線維に骨格筋が収縮するための仕組みが備わっていますが、筋収縮のお話は次回とさせていただきます。
さて、この筋膜ですが、機能障害を起こすと、筋膜の水分が失われ柔軟性のない繊維となります。
本来、繊維状の筋膜はその柔軟性を活かし、筋肉の動きをサポートする役割を果たしています。
ですが柔軟性がなくなった筋膜は、そのサポートの役割を十分に果たせなくなるのです。
この様に柔軟性を失い、癒着してしまった部分は筋肉の動きを阻害し、痛みに繋がります。
当院でも実施している筋膜リリースはそんな筋膜の癒着を剥がし、本来あるべき柔軟性を取り戻すための手技です。
柔軟性を取り戻すことで、痛みが軽減されたり、可動域が広がったり様々なメリットがあります
マッサージは単に揉むだけで、癒着した筋膜を剥がすには至っていませんので、ここに筋膜リリースとマッサージの大きな違いがあるんですね。