第10回『睡眠と病』~両者は密接な関係があります~
2019/11/26
皆さん、こんにちは睡眠シリーズもはや10回を迎えました❗❗
第10回の今日は『睡眠と関わりのある病』です。
睡眠と病気・体の不調。
一見関わりのないものと思えますが、実は大いに関係があります
①感染症
風邪やインフルエンザですね
体には外部からの細菌・ウイルスから身を守るための防衛・免疫システムが備わっています。
細菌・ウイルスに感染すると、白血球は『サイトカイン』という物質を作り、免疫細胞を活性化させます
サイトカインは細菌・ウイルスを退治してくれる役割があるのですが、それだけでなく、眠りを誘う役割があることも分かってきました。
風邪をひくと眠くなるのはこのサイトカインという物質の影響であり、免疫細胞が活性化している証拠ともいえます
②高血圧・糖尿病
睡眠中、自律神経の内の副交感神経が優位となり、リラックス状態となり、血圧は下がります。
しかし、睡眠不足の状態が続くと自律神経の内の交感神経が優位となり、血圧が下がらず、日中と同じ状態となります
不眠の人の高血圧の発症リスクは、不眠でない人と比べて2倍程あると言われています
また、睡眠不足は血糖値を下げる役割のあるインスリンの分泌を低下させてしまいます
不眠の人の糖尿病の発症リスクは、不眠でない人と比べて3倍程あると言われています
③肥満
睡眠不足が続くと日頃から満腹感が得られにくくなってきます
というのも、食欲を増強させるホルモンであるグレリンの分泌が増えたり、満腹を感じさせるホルモンであるレプチンの分泌が減少したりするためです。
睡眠時間との関係ですが、極端に短い人の肥満リスクが最も高く、7時間前後の標準的な睡眠時間の人の肥満リスクが最も低いことが分かっています
ただし、最適な睡眠時間は加齢とともに変化してきます。どの年代の方でも7時間睡眠が理想というわけではありません。
また、季節によっても睡眠時間というのはかわります。
過去記事を参考にして下さい。