筋肉の基礎知識④
2019/08/02
筋繊維のタイプ
筋肉の基礎知識④
皆さん、こんにちは!!心楽スタッフの近藤です
筋肉の基礎知識ということで過去3回にわたってお話してきましたが、今回が最終回です
第1回目の記事・・・「筋」の分類について
第2回目の記事・・・「骨格筋」の構造について
第3回目の記事・・・「筋収縮」の性質について
最終回は「筋繊維」のタイプについてです。
骨格筋の細胞である「筋繊維」は、3つのタイプに分けることができ、それぞれ性質が異なります ゚φ(..)メモメモ
筋繊維は自身の性質と見た目から「速筋」と「遅筋」に分類されます。
速筋はさらに、「中間型」と「速筋型」に分けられます。
そして、「Type1(遅筋)」「Type2a(速筋・中間型)」「Type2b(速筋・速筋型)」の3タイプに分けられます。
①Type1(遅筋)繊維?
収縮速度は遅いが、持久力が高いのが特徴?
瞬間的なパワーを要する運動には向かないが、長距離走などの持久力を要する運動に向いている筋繊維?
酸素を使いながら、エネルギーを作るミトコンドリアが多いので、酸素を利用する代謝の能力も高い。
見た目は赤色のミオグロビンというタンパク質を多く含むため、赤く見える。
②Type2a(速筋・中間型)繊維?
収縮速度が速く、持久力もある万能型?
スピード、パワー、持久力をバランス良く持ち合わせているタイプ?
酸素を利用する代謝と、糖を分解する代謝に優れている。
糖からエネルギーを取り出し乳酸を作りながらも、
その乳酸をミトコンドリアで酸化させて、再びエネルギーに戻している。
見た目は①と②の中間的なピンク色。
③Type2b(速筋・速筋型)繊維?
収縮速度がとても速いが、持久力が低いのが特徴?
持久力を要する運動には向いていないが、
ウエイトリフティングなどの瞬間的なパワーを要する運動に向いている筋繊維?
糖を分解する代謝に優れているため、瞬間的にパワーを出す時に、筋繊維に蓄えている糖を一気に分解し、
エネルギーを取り出すことができる。
見た目はミオグロビンの量が少ないため、白く見える。
これらの筋繊維のタイプは先天的に決まっており、トレーニングなどでも変化はしにくいです。
ただし、Type2a ⇔ Type2b の変化は起こりやすく、
瞬発的・持久的運動に関わらず、使えば使うほどType2bからType2aに変化します