筋肉の基礎知識③
2019/08/01
筋収縮の性質
筋肉の基礎知識③
皆さん、こんにちは!!心楽スタッフの近藤です
今日から8月ですね!!
セミが毎朝元気に鳴いていますが、暑さ以外にもそういった所から夏だなぁと感じる今日この頃です
今回も前回に続き筋のお勉強です(筋の分類の記事はこちら。筋の構造の記事はこちら。)。
骨格筋は力を発揮しながら短くなろうとする「収縮」の働きを持ちます。
この筋収縮によって発揮される力の大きさは長さや速さによって変化します。
筋収縮は主に長さの変化から分類した以下の3つがあげられます。
①短縮性収縮・・・筋が短くなろうと力を出し、実際に短くなる収縮。
(例)肘を曲げてバーベルを持ち上げたときの上腕二頭筋
②等尺性収縮・・・筋が短くなろうと力を出すが、長さは変わらない収縮(収縮はするが、長さが変わることを言う短縮はしない状態)。
(例)バーベルを持ち、肘を90°曲げた状態を保持しているときの上腕二頭筋
③伸張性収縮・・・筋が短くなろうと力を出すが、逆方向の力によって逆に伸ばされる収縮(筋は伸ばされるが、状態としては収縮している)。
(例)力を受けながらバーベルを下ろすときの上腕二頭筋
3つの中で発揮できる力が最も大きい(引っ張られる状態に耐える時に最も強い力を出せる)。
筋は収縮速度に依存して発揮できる力が変化するという性質があります。
遅く縮むときは強い力を発揮でき、速く縮むときは強い力を出せません。
また、筋は長さによっても発揮できる力が変化します。
筋繊維が中間的な長さの時、筋力は最大となり、長すぎたり短すぎる状態では発揮できる力は小さくなります。
(例)肘が深く曲がった状態や、伸び切った状態からだと、それ以上曲げる力が出にくくなる。